子どもに全力なママへ−「母親じゃない私」も大切にしていい理由

子どもに全力なママへ「母親じゃないの私」も 大切にしていい理由
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母親って、どうしても子どもに全力になってしまう

私もそうでした。自分のことは後回しで、目の前の育児に必死で。

「今は自分より子どもが優先」
「母親なんだから、それが当たり前」

そう思って過ごしているうちに、心がカラカラになっていく感覚がありました。
気づけば笑顔が減り、ふとため息をつくことが増え、自分の時間がないことで家族にイライラしてしまうこともありました。

自分に一番厳しいのは、自分

家族でも世間でもなく、一番母親に厳しいのは自分自身です。
夫も子どもも私の我慢を望んでいなかったのに、「母親はこうあるべき」という思い込みが、自分を縛っていました。

時間も、お金も、やりたいことも…全部、我慢。
その積み重ねが、心の限界を迎えさせたのです。

自分と向き合ったら楽になった

それから私は、自分に問いかけるようになりました。
「本当は何をしたい?」
一人の時間? 友達と出かけること?

そして「なぜダメなの?」と理由を探すと、不思議と明確な答えは出てきません。
無意識に「ダメだ」と決めつけていただけだと気づきました。

育児の後に訪れる「ぽっかり感」

知人にも、育児に全力を注いできたお母さんがいます。
子どもが成長し、自分の時間が持てるようになったとき、彼女は言いました。

「やりたいことが、よくわからない」
「こんなに孤独になるなんて思わなかった」

まだ40代。若いのに、意識が子どもにしか向けられず、次の一歩が踏み出せない。
その姿を見て、私は思いました。母親にも“母親以外の自分”が必要だと。

「あなたはあなた、私は私」という距離感

母親が自分の目標や好きなことを持つのは、子どもを放っておくことではありません。
心理学ではこれを「境界線(バウンダリー)」と呼びます。

境界線とは、お互いの世界を尊重しながら、安心して関われるための線のこと。
例えば――

  • 子どもの気持ちを全部背負わない
  • 選択に口を出しすぎない
  • 自分の時間も大切にする

小さな線引きが依存を防ぎ、信頼を育てます。
「ママはママでやりたいことがある」
そう言える姿は、子どもにとってもかっこいいのです。

子どもの夢は「子どものもの」

ときどき、子どもの夢を自分の夢のように感じてしまうお母さんがいます。
特にスポーツや受験では、本人以上に悔しがったり怒ったりする姿も見られます。

母親の役割は「応援団」であること。
悔しさも達成感も、プレーヤーである子どもに味わわせてあげたい。
母親が一歩引くことで、子どもはもっと自分の足で立てるようになります。

ママの顔色のために頑張るのは限界がある

スポーツや勉強で頑張る子どもが、ママの期待や機嫌を気にしすぎてしまうことがあります。
「ママが喜ぶ結果を出さなきゃ」と自分を追い込み、疲れてしまうのです。

母親がリラックスし、子どもの気持ちと自分の気持ちの間に境界線を引くことはとても大切です。
そうすれば、子どもも安心して自分らしく挑戦できる環境を作れます。

自己犠牲型だった母の変化

私の母も、自己犠牲型の人でした。
外食しても「子どもが残すから」と好きなものを頼まない。
友達付き合いも減り、仕事もフルタイム。ほとんど家族だけの世界で生きていました。

でも仕事を辞めてから、母は変わりました。
友達とランチに行き、旅行を楽しむ姿を見て、胸がじんわり温かくなりました。

「母親である前に、一人の人間なんだ」
そう気づかせてくれたのは、他でもない母自身でした。

病気の子どもを持つ母の葛藤と願い

私は右足を切断し、抗がん剤治療で長く入院したことがあります。
母は毎日病院に通ってくれました。

当時の私は「来てくれて嬉しい」としか思っていませんでしたが、母になった今はわかります。
母は、自分の時間を全て削って私に付き添ってくれていたのです。

笑顔が少なく、どこか疲れていて…。
自分も治療で苦しいけれど、「私が苦しめているのかも」と感じる瞬間がありました。

だから今、同じように一人で抱えているお母さんに伝えたい。
少しは自分のために時間を使ってほしい。
家族や医療スタッフを信じて、短い時間でも外に出て笑ってほしい。
その笑顔が、子どもの力になると私は知っています。

母親にもたった一度の人生がある

母親が子どもに全力を注ぐことは、素晴らしい愛情です。
でも、それだけが人生ではありません。

「母親としての私」と同じくらい、「一人の人間としての私」も大切にしてほしい。
子どもが巣立った後も、自分の人生を楽しめるように。
毎日をご機嫌で過ごせる母でいるために。

今日から、ほんの少しだけ「母以外の自分」にも目を向けてみませんか?

最後に

子どもに全力で向き合うことは、母親として自然な愛情の形です。
でも、自分自身を犠牲にしすぎると、心に限界がきます。

子どもとの健やかな距離感を保ち、「母親である私」だけでなく「一人の人間としての私」も大切にすること。
それが、親子双方の幸せにつながります。

自分の時間を持ち、好きなことや小さな目標を持つことで、母としても人としても輝けます。
子どもに依存しすぎず、お互いが自立し合える関係を築いていきましょう。

母の顔にもっと笑顔があったなら、私はもっと生きることが楽だったと、はっきり言えます。
子どもにとって、母親の存在は想像以上に大きいものです。
もう一度、その大きさを考えてみませんか?

子どもの存在は、あなたの人生を彩ってくれる素敵なものです。でも、あくまでも人生の主人公が子どもではなく自分であることを忘れないでくださいね。

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