母の顔色をうかがって育った私が、娘に渡したかった「安心感」

母の顔色をうかがって育った私が、娘に渡したかった「安心感」
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叱られてばかりだった子ども時代

私は3人きょうだいの真ん中。両親と母方の祖父母を含めた7人家族の中で育ちました。

その中で、私はいつも母に叱られてばかりの子どもでした。今思えば「そんなことで?」ということにもすぐ怒られてしまう。

何か話しかけると、「いつもタイミングが悪い」と言われる日々。

兄や妹と比べて、なぜか私だけ冷たくされるように感じていて、「私が悪いのかな」「嫌われてるのかな」と、ずっと自分を責めていました。

そんな私が初めて、母の愛情を心から感じたのは、20歳でがんを患い義足になった時。


毎日必死に看病してくれる母の姿を見て、やっと「私は愛されていたんだ」と理解できたのです。

母になって気づいた「母が置かれた環境」

大人になり、私自身が母になって気づいたことがあります。

私の母は、実の母親(私の祖母)と関係性が良くないまま同居していました。
子育てをしながら、ずっと「ちゃんと母親をしているか」を見られていたんだと思います。

「しつけが甘いって思われたらどうしよう」
「ちゃんとやってる母親に見せなきゃ」

そんなプレッシャーの中で、母は私を必要以上に叱っていたのかもしれません。

そして、私自身も義母や実母の前だと、つい子どもに厳しくしてしまうときがあってハッとします。
「見られている」という感覚が、私にも確かにあるのです。

叱ることが「アピール」になっていたのかもしれない

母が私を叱っていたのは、愛情からというよりも、「誰かにちゃんとやってる母親だと思われたい」という焦りからだったのかもしれません。

母もまた、ずっと顔色を見て生きてきた人。
「実母に愛された記憶がない」と語る母の言葉が、その生きづらさを物語っていました。

最近になって、母が自分の口から祖母との関係性を語り、当時(子育て中)は余裕がなかったという弱音を私に吐きました。だったら私は八つ当たりではなく、母に甘えて欲しかった。しんどいなら、頼って欲しかったです。

私が娘に渡したかった「安心感」

私は、母が幼少期の私にくれなかった「安心できる居場所」を、娘に渡したかった。
そのために、毎日のように愛情を言葉にしてきました。

  • 「世界一可愛い」
  • 「大好きだよ」
  • 「今日も一緒にいられて幸せ」

甘えてきたら、いつでもぎゅっと抱きしめる。
いつでも受け止めるよ、と態度で伝え続けています。

一度は「がん」になった、いつなくなるかわからない私の命。毎年娘の誕生日に書き続けた手紙は、私がいなくなっても母の思いが知れるように、大切にしまってあります。

育児の負の連鎖を、終わらせたかった

親を責めることは、簡単かもしれない。
でも私は、この感情を自分の娘に絶対に体験させたくなかったんです。

あの頃は見えなかった「母の痛み」に、娘を産んだことで気づけた。
それが母に甘えられなかった私にとっての癒しであり、次の世代に愛情と優しさを手渡すスタートだと思いました。


母が私に言えなかった言葉を、私が母からもらいたかった言葉を、私は娘に伝えます。

毎日のように「世界一可愛い」「大好き」「愛してる」

娘がいない日は「寂しかった」「会いたかった」

娘からすると、いい加減しつこいかもしれないけど生まれてから14年、今も言い続けています。娘が少しでも甘えようとしてきたら、スマホを置いてすぐに抱きしめます。

いつでも受け止めるよという経験を娘にたくさんさせたかった。それは3歳の息子にも同じです。

娘に全力で甘える私の少し変な子育て法

私は、母に甘えて欲しかった。怒るのではく、八つ当たりでもなく、私に弱音を吐いてくれてよかった。大好きだったから、絶対に受け止めたはずなのに…強がりな母は、1番受け入れてくれそうな私に怒りを向けるしかなかったんだと思います。

過去の経験を通してそう思うから、私は娘に堂々と甘えます。仕事でつらいとき、体が痛いとき、悲しいときも娘に伝えます。お茶しながら話を聞いてもらうし、今日は一緒に寝てほしいなって甘えるときもあります。その代わり、イライラしたり八つ当たりしたりはしないよう心がけてきました。文章だけだと依存のようですが、私は娘を1人の人間として、「頼っている」んです。

娘は私の小さな母親

小さな頃からそうして過ごしていた私たち親子は、ちょっと変わった関係性です。

娘がたまに母親みたいなことを言います。

「ママ大丈夫?できる?」

「無理したらダメだよ!」

「一人で寂しくない?」

私は娘からたくさんの愛情を受け、過去の自分を癒しているような気がしています。不思議な親子関係かもしれませんが、お互いに幸せな関係だと思っています。

私が誰よりも信頼できる、世界一可愛い娘。障害を持つ母だからなのか、どこか大人びているように見える時があります。でも、いまだにはっきりと「大好きだよ」と伝えてくれる思春期の娘に、私は一生感謝し続けると思います。

最後に

叱られて育った私が、「安心していいんだよ」と娘に伝えたくて始めたこの不思議な関係。

もしかしたらちょっと変わった親子関係かもしれないけれど、私は心から「しあわせだな」と思える今を生きています。

子どもを愛するすべてのママたちへ

もしあなたが「私はちゃんと愛せてるかな」「この子を安心させてあげられてるかな」
そんなふうに不安になっていたとしても、大丈夫。

子どもは、あなたのまっすぐな想いをちゃんと感じています。
うまくいかない日があっても、伝わらない日があっても、
毎日を一生懸命過ごしているあなたの愛は、ちゃんと、届いてる。

過去の私がそうだったように、いつかきっと、母の気持ちがわかるときが来ます。でも、それを待つ前に改善できそうなことがあるなら試してみてほしい。

あなたと子どもの関係が、少しでも穏やかでありますように。

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